いくら2年3組のみんなを修学旅行に連れていきたいからと言っても,無茶をしますね,尚子(内山理名)は。
1年前の事故があってから目が届かないところにこどもをやるのは心配だから,修学旅行には参加させない,無事に卒業できればそれでいいというPTAたち。
尚子(内山理名)はそれは親のエゴだという。こどもたちの気持ちはどうなるのかと。
しかし,校長は「修学旅行に行かせたいうのはあなたのエゴだ。あなたは生徒しか見ていない」と,尚子(内山理名)に言い放つ。
だが,どうでもいい顔をしていながらも,実は生徒たちも修学旅行に行きたがっていると知った尚子(内山理名)は黙っていない。
なんと旅行代理店に自ら出向き,勝手に旅行の枠を増やしてしまおうとした。折戸に見つかってしまい上手くはいかなかったのだが,たとえそこでうまくいったとしても,あとで学校側にキャンセルされることは目に見えているのに。
だけどそれで諦める尚子(内山理名)ではない。今度は座り込みに出た。旅行代理店の前に座り込み,契約してくれるまで動かないというのだ。そこを通りかかった木下たち。尚子(内山理名)の懸命な姿に胸を打たれる。
もしも公平(本郷奏多)と樹里亜(堀北真希)も,そんな尚子(内山理名)を見ていたら…。心動かされるものがあっただろうか。
生徒たちの長所を大声で話しながらその思いを訴える尚子(内山理名)だが,ついに閉店時間。願いは届かないまま店のシャッターは下ろされてしまう。それでもまだお願いしますと叫び続けている尚子(内山理名)に生徒たちは駆け寄り,「先生のことを信じてよかった。修学旅行に行けなくてもいいよ」と。尚子(内山理名)の膝は傷だらけ。だけど笑顔が広がっていく様子には心が温かくなった。
家でご飯支度をしている樹里亜(堀北真希)の携帯に着信がある。しかし,樹里亜(堀北真希)は電話に出て相手の声を聞くなり,尋常じゃない怯えよう。思わず「助けて」とメールを打ち,がっくりとうなだれる。以前,尚子(内山理名)に届いていた「助けて」といういくつものメール。あれは樹里亜(堀北真希)のものだったのか?樹里亜(堀北真希)は本当のところでは尚子(内山理名)を信頼し,助けを求めているのだろうか。
それにしても樹里亜(堀北真希)があれほどまでに怯える相手とは何者なのだろう。前にもこんなシーンがあった。公平(本郷奏多)では平然を装っていたところを見れば,公平(本郷奏多)もこの件は知らないらしい。
薫が抜けてしまい,3TDではなくなってしまったことに淋しさを感じる樹里亜(堀北真希)。そんな樹里亜(堀北真希)を切なげに見つめるのが公平(本郷奏多)だ。どうやら公平(本郷奏多)は樹里亜(堀北真希)に想いを寄せているようだ。
17歳の樹里亜(堀北真希)を呼び捨てで呼んでくれたのは公平(本郷奏多)と薫だけだったと話す樹里亜(堀北真希)に悲しみを感じた。やはりわずかといえども年の離れたクラスメイトと過ごすのは,それなりの悩みや孤独,葛藤があるのだろう。道さえ踏み外さなければ,樹里亜(堀北真希)・公平(本郷奏多)・薫の3TDは,本当に2年3組にとっての正義の味方だったかもしれない。
尚子(内山理名)と生徒たちの思いが繋がり,ほっとしたのもつかの間。また樹里亜(堀北真希)たちの心を荒立たせる事件が起きてしまう。
2年3組の心が閉ざされるきっかけになった,1年前の事件のことが週刊誌に載ってしまったのだ。それも玲奈が不用意にも合コンでそれに関する話をしてしまったため。医者だけだと思っていた合コンメンバーの中に,記者もいたのだ。
その動揺は公平(本郷奏多)たち2年3組にも広がる。
「今度はどんな隠蔽が行われるんですか?」と怒りを隠せない樹里亜(堀北真希)。
真実は明るみに出されるのだろうか。
次回の生徒諸君!は6月1日の放送。